お客様より『駐車場で幌が汚された!』っとお怒りの電話がかかってきまして詳しく聞いてみると・・
どうやら立体駐車場の上のパレットに停車していた営業車のエンジンオイルが垂れて下に止めてあったお客様のBMWの幌に付着してしまったとの事でした、下まで垂れるってどんだけもれてたんですかね?
そんなわけで早速交換作業をするのですが案の定、日本国内に部品が無い為に本国ドイツより直輸入しました、ディーラーさんの納期より1週間早く到着しました(笑)
業者さんの手配を終え、お客様宅に引き取り
見た感じは勿論全く問題ありません、久しぶりに6シリーズ乗ると足回りの良さに感心させられます
メルセデスには全く無い感覚ですかね、でもカブリオレは乗っててももっさりして重く感じますね
取り敢えず汚れを確認して写真をパチパチ撮って保険会社さんに送る資料を撮影、よく見ると黒い点が見えるのわかりますか? 白い丸のところです
布ですから何しても落ちないんですよオイルは・・・
ボディーにもオイルが付着していたのですが、それは洗車して磨いて除去出来ました、そして幌の脱着分解作業に入ります
まずは幌を中途半端に開けて止めます、各部のネジとピンを全て外します
業者さんによるとカブリオレは、いろんな箇所にマイクロスイッチが付いていて外し方を間違えると幌を組み直すときに大変苦労するそうです、慎重に天バリをズラして、幌本体を切り離して行きます
欧州車の幌の出来は本当にしっかりしてます、豪雨にも雨漏り無く乗れる理由もわかる様な気がします
ちゃんと布の下にゴム?みたいな樹脂が張ってあるんです、頑丈そうな骨組みが見えますね
ようやく外れました
この650の幌はインナーとアウターと二つの幌で形成されています
今回はインナー幌にオイルが浸食していなかったのでアウターだけの交換になります
高いだけあって分厚くて重いんですこの幌・・・
今流行のバリオルーフとかじゃ無いので、屋根全体をカバーする為に曲線に合わせて縫い付けてありました、布の継ぎ目のミシンの縫い込みが凄くいっぱいありました、外すとただのゴミですね(笑)そして取り付け!
四隅を合わせて前後左右を均等に何度も何度もメジャーで測定しながらセンターを出してました
すごく根気のいる仕事だなと感心してしまった・・・
そして完成です開閉テストを何度もして走行テストを20 kmくらいして、幌のきしみや伸びていないか部品が外れていないか全てチェック!
カブリオレはやはりこの幌なしスタイルが一番格好いいですね!
皆さんもカブリオレを立体駐車場に車を止めた時はたまに幌の確認をした方が良いかも知れませんね、幌にオイル漏れなんて不可抗力もいいとこですから(笑)